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微生物工学講座と生物有機化学講座の、新規環状ペプチドであるクラドアミドA-Cの単離・構造決定・全合成・生物活性に関する共同研究が、Journal of Natural Productsに掲載されました。

この論文では、キノコのクモの巣病の真菌病原体の一種Cladobotryum variumが生産する新規環状ペプチドとして、デストラキシンファミリーに属するクラドアミドAとB、3つの連続するPhe残基を持つクラドアミドCの単離が報告されています。今回、著者らによって、改良Marfey法とHPLC分析によってIle残基の立体化学を決定する新手法、高精度NMR計算を用いた立体構造の高精度予測と固相全合成による迅速な構造決定戦略が開発されました。これによって、通常の分光学的手法では困難なクラドアミドA-Cの構造が決定されました。また、3つの新規化合物のうち、クラドアミドAはラパマイシンと同等のオートファジー誘導活性を示す事が明らかにされました。

Cyclopeptides from the Mushroom Pathogen Fungus Cladobotryum varium | Journal of Natural Products (acs.org)

 

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