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微生物大型培養装置(ジャーファーメンター)
50Lの微生物培養タンク2つのそれぞれで、温度やpH、攪拌速度などを自在にコントロールすることができます。微生物による有用物質の生産の度合はその培養スケールによって変わることがあります。この装置を利用すれば、工業スケールの大きなタンクでも酵素や有用物質を大量に生産できるように、培養条件を最適化することができます。
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400・500 MHz 核磁気共鳴装置(NMR):Bruker AVANCE II 400, AVANCE II 500
核磁気共鳴という物理現象を利用して、主に低分子および中分子有機化合物の化学構造を決定する装置です。多くの生体分子、特に生理活性物質などの機能性分子の化学構造は複雑です。また、その活性を構造と関連付けて理解することが大変重要です。この装置を用いることで、微生物などから単離した、あるいは人工的に合成した複雑な有機化合物の化学構造を、精密に決定することができます。
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液体クロマトグラフ質量分析計:Waters ACQUITY Iclass/Synapt G2-S
化合物の混合物を液体クロマトグラフィーによって分離し、その1つ1つについて高度な質量分析を行うための装置です。質量分析は、化合物の種類や構造を解析するための強力な手法です。この装置では、通常の液体クロマトグラフ質量分析にイオンの移動度よる分離を組み合わせた解析が可能で、タンパク質の同定や、複雑な構造を持つ化合物の構造解析、タンパク質複合体の解析などの高度な分析ができます。
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飛行時間型質量分析計(MALDI-TOFMS):Shimadzu AXIMA-CFR plus
低分子化合物からタンパク質などの高分子までの質量を分析できる装置です。ノーベル化学賞を受賞した島津製作所の田中耕一さんが発明した原理を利用しています。タンパク質やその分解物の分子量を精密に測定することができるので、酵素タンパク質の種類を簡単かつ素早く同定することができます。
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飛行時間型質量分析計(ESI-TOFMS):Bruker Daltonics micOTOF
低分子化合物からタンパク質などの高分子までの質量を分析できる装置です。エレクトロスプレーイオン化法により、温和な条件下で分子をイオン化することができます。低分解能、高分解能いずれの分析も可能です。
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自動旋光計:ATAGO AP-300
ナトリウムランプを光源として、光学活性分子の旋光度を測定します。天然有機化合物や光学活性な有機合成化合物の固有データを測定する装置として、汎用されています。
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フーリエ変換赤外分光分析装置:PerkinElmer Spectrum 100
有機化合物の分子構造、特にヒドロキシ基やカルボニル基などの官能基の構造解析に用いられます。NMRでは得られない構造情報も与えるため、NMRや質量分析と併用することで、構造不明の化合物を同定することができます。
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DNA配列解析装置:Applied Biosystems 3130 Genetic Analyzer
DNAの塩基配列を解析できる装置です。生物の性質や機能を解析するために、その生物が持つ遺伝子の配列を解析することは、大変重要です。また、現代の生物工学には遺伝子工学が欠かせません。この装置を用いることで、分離してきたDNAの塩基配列を解析することができます。それによって、遺伝子の機能を推定したり、生物を分類したり、有用物質を効率よく生産することのできる微生物を開発したりすることができるようになります。
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X線結晶構造解析装置:Rigaku MicroMax-007HF, R-AXIS VII
酵素などのタンパク質の立体構造を決定するための装置です。タンパク質はある決まった立体構造を持っており、酵素活性はその立体構造に基づいています。酵素の活性を立体構造から理解すること、また、立体構造に基づいて酵素を改良することは、現代の生物工学に欠かせない技術です。この装置では、酵素などのタンパク質の結晶にX線を照射し、その反射パターンを解析することで、タンパク質の立体構造を決定することができます。
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分子間相互作用解析装置:Biacore 3000
生体分子同士が相互作用する際の強さや様式を解析するための装置です。生体内では、化合物やタンパク質などの分子は他の分子と相互作用しながら機能しています。よって、生体分子の相互作用を分析することは生物を研究するうえで欠かせません。この装置では、分子間の結合の強弱だけでなく、相互作用の速度を決定することができます。また、その相互作用がどのような原理で起こるのかを推定することもできます。
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共焦点レーザー顕微鏡:ZEISS LSM 510 META
生物の細胞や組織の微細構造を観察するための顕微鏡です。共焦点という仕組みによって、立体的な細胞を上から見るだけでなく、あたかも輪切りにしたかのように三次元的に観察することができます。特定の分子が細胞の立体的な構造のどこに存在するか、分子の働きを直接目で見てとらえることで、細胞や組織の機能を理解したり、薬剤を投与したときの挙動の変化を確認することができます。
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温室
年間を通して温度および日長が自在に管理できる温室です。冬場は豪雪、夏場はフェーン現象で酷暑と寒暖差の大きい富山県での、教育・実験用植物の育成には必須な施設です。左半分は開放系ですが、右半分は遺伝子組換え植物育成用に完全閉鎖系(P2対応)になっています。
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動物飼育室
食品や医薬品の効能や安全性を確認するためには、動物実験は不可欠であることから、本学には実験動物を飼育するための部屋も設置されています。実験動物としては、主にマウス、ラットを飼育しています。現在、遺伝子組み換え動物の飼育も行っており、食品成分や医薬品が作用する分子メカニズムの個体レベルでの解析や生体内因子の生理作用の遺伝学的な解析などを実施しています。
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