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学生生活

年間行事

4月 「入学式」「オリエンテーション」「前期授業開始」
5月 「学生球技大会」:全日休講の中、教職員も混じってボールを追います。
競技種目はソフトボール・ビーチボールバレー(注:ビーチバレーとは違います!)・バドミントン・
3 on 3バスケットボール・フットサルの五つです。
6月 「オープンラボ」:生物工学科でどの様な研究が行われているか、主に未配属学年(1-3年生)を対象に研究室を公開します。3年生後期の配属先講座を決めるのに役立ちます。
8月 「ダ・ヴィンチ祭」:小学生以下を対象にした科学フェアで、実験企画・展示物・クイズ大会・
ひまわり迷路で来場者を迎えます。
10月 「後期授業開始」
「県大祭」:学生会主催の大学祭で、サークルのステージ発表、ゲストライブ、模擬店など、
2日間にわたって多彩なイベントが催されます。
2月 「スキー講習会」:立山山麓スキー場で行われる1泊2日の講習会です。
全日本スキー連盟公認指導員がスキーとスノーボードを指導します。
3月 「学位記授与式」:学位論文に対し、学士・修士・博士の学位が授与されます。

 

各学年での行事

1年生

生物工学科では担任制を採っています。入学時の担任・副担任の教員が卒業/大学院修了まで持ち上がり、学生をサポートします。また、学生諸君からは5人の代表を選出し、学年を取りまとめて頂きます。とはいえ、今までのように教員が学内での生活を管理するようなことはなく、どの様な大学生活を送るかは学生個々の裁量に任せられています。学内には部活に相当するサークルのほか、学生会・生協学生委員会(FLAT)など、様々な活動団体があります。学外のボランティア団体やアルバイト先でも構いません。とにかく、活動に興味を持ったら積極的に足を運ぶことをお勧めします。そうやって人と知り合い、自身の居場所を作ることが、活き活きとした大学生活を送るコツです。

講義は教養科目が主で、専門科目も開講されています。前期の「化学実験」(週1回)と後期の「生物学実験」(週1回)は教養教育の必修科目です。

  • 「新入生歓迎会」(4月):2年生が主催し、教員・研究員・大学院生・学部生皆で新入生を盛大に歓迎します。
  • 「プロジェクトアドベンチャー」(4月):グループでのフィールド体験学習です。「キャリア形成論」の一環で行われます。
  • 「エコツアー I」(6月):イタイイタイ病資料館を訪問し、語り部のお話を聴講します。「環境論I」の一環です。
  • 「夏季休業」(8月上旬~9月)、「春季休業」(2月上旬~4月上旬):勉学、サークル活動、アルバイト、旅行、帰省など、各自様々に過ごします。

私の一日

入学してから一人暮らしを始めた。毎日の料理や洗濯にも大分慣れてきた。とはいえ、今日1コマ目(注:コマ=90分です)のドイツ語の授業には、滑り込みセーフだった。2コマ目の数学は教科書がなく、講義を理解しないと課題さえ提出できないので、しっかり聴講しつつノートを取った。3コマ目の生命科学史は休講なので、今日の授業は午前中で終わり。午後一杯、友達と駅前に出かけ、楽しく過ごした。18時から21時まではサークル活動だ。バスケットボールで汗を流した後、帰宅して家事をしているとあっという間に23時だ。翌日の有機化学1に備え、予習をしてからレポートの続きに取り組んでいるうちに眠くなってきた。翌朝仕上げることにして、目覚まし時計を7時にセットし布団に入った。とても楽しく充実した1日だった。

(K. T.君、長野県出身)

2年生

最も自由な時間が取れる学年です。大学生活にも慣れ、サークルなどでも主力メンバーとして活躍する機会が増えてきます。特定のテーマに肉薄して調査し、発表する「トピックゼミI、II」が開講され、社会との接点も増えてきます。色々な活動に挑戦して見聞を広め、大学人として教養を高めて下さい。

講義は専門科目の割合が増えます。進級要件を確認し、必修科目はもちろん、選択科目も自分の興味や将来の進路を考慮しながら計画的に履修して下さい。後期の木曜日午後は毎週「生物工学基礎実験」が入り、実験の基礎を身に付けることが出来ます。

  • 「新入生歓迎会」:2年生全員が幹事として会を切り盛りします。
  • 「夏季休業」:専門科目の「植物資源利用学」の集中講義があります。

私の一日

夏の車内はとても暑い。家から学校までの15分間はまるでサウナだ。エアコンを入れたいところだが、ガソリン代節約のため窓を全開にして凌いだ。1コマ目の後、冷たいものが欲しくなり生協でアイスクリームを買った。生協のアイスコーナーは月ごとにラインナップが変わり、そのチェックが楽しい。お昼になり、次の講義室でお弁当を食べた後、3コマ目「生物情報学」の小テストに備えて、友人と勉強をした。おかげで、出来はまずまず(17問中14問正解)だった。今日は3コマで授業は終わりだが、レポート提出が明後日に迫っている。今日中に片づけてしまおうと取り掛かったものの、思うように進まず、そのままアルバイト先の居酒屋に向かった。勤め始めて早1年、仕事にも慣れたし、仲間にも恵まれた。賄いが美味しいところも気に入っている。帰宅して再びレポートに取り掛かったが、やはり分からない。明日、先生に質問しよう。

(A. I.さん、富山県出身)

3年生

学生生活がこれまでと一変する学年です。後期に講座配属され、研究を開始するためです。そのため配属に向けて、前期は毎日、午後に生物工学実験が入っています。学生実験室の設備は大変充実しており、生物工学科7講座が持ち回りで「有機化学」「微生物学」「生化学」「分子生物学」の基本的実験法を指導します。また夏季休業中は、殆どの学生がインターンシップ(就業体験)に参加します。学生同士の話し合いで配属先講座を決めると、秋から研究室にて「卒業研究1」を開始します。これ以降、大学内での居場所はサークルの部室などから研究室に移ります。講義以外の時間は研究室で実験します。教員や先輩に教わりつつ、実験を進めるほか、文献を読んだり、輪読会や演習などの勉強会、研究報告会にも出席し、研究の進め方を身につけなければなりません。しかし心配はご無用!教員をはじめ研究員や留学生など、年齢や国籍の異なるメンバーとの交流は大変刺激的で、今まで以上に彩り豊かな毎日となるでしょう。歓迎会・忘年会・新年会・追い出しコンパなどの行事も楽しく、中には旅行に出かける講座もあるようです。
学部卒として就職するか、大学院に進学して専門家を目指すか、自身の進路を決める時期でもあります。4年生になれば研究の合間を縫って大学院入試の勉強や就職活動をしなければなりませんので、卒業に必要な講義科目の単位は3年生の間に揃えておくと良いでしょう。

  • 「インターンシップ」(前期):夏季休業に合わせて県内・県外の企業等で就業体験をします。
  • 「講座紹介」(6月頃):全7講座で行われている研究を紹介し、配属を決めるのに役立てて貰います。
  • 「講座配属」(10月)
  • 「卒業研究1」発表会(2月頃):半年にわたって行った研究をまとめ、講座内で発表します。
  • 「就職活動」(3月~)

学生実験

3年前期は毎日午後に「生物工学実験」が入っている。慣れない作業が続く上、日によって帰宅する時間も遅くなるので、当初はこなすだけで精一杯だった。レポートの枚数も格段に増えた。これまではせいぜい4、5枚で済んでいたのが、30枚ほど書かなければならず、日々追われている気がして落ち着かない時期もあった。しかし、講義の合間に友人と議論しながらレポートを書いたり、実験の予習をしていくうちに、身も心もこのペースに慣れてきた。また、実験を通じて友人関係が広がったのは、思わぬ副産物だった。2年生の「生物工学基礎実験」では理解しないまま作業することもあったが、今ではそれぞれの操作の意味が分かるし、実験を楽しいと思う場面も出てきた。秋にはいよいよ研究室に配属して卒業研究を始める。どんなテーマに取り組むことになるか、今から心待ちにしている。

(M. N.さん、富山県出身)

4年生

研究中心の生活を送りつつ、各々選択した進路にしたがい、就職活動や試験勉強を行います。単位を揃え終わり、講義を取らない人もいますが、化学系の講座に配属した人は唯一の開講科目「有機化学4」を履修しますし、進学後に余裕を持つため、大学院の授業を先取りする人もいます。徐々に実験が上手になり、成果が出始めると、研究が面白くなります。早い人は4年生の終わりに農芸化学会や生物工学会などで成果を発表できるかもしれません。

就職活動はキャリアセンターを利用しながら、効率的に進めましょう。

大学院入試は、「夏入試」と「冬入試」の計二回実施されます。夏入試では、学業成績を含む一定条件をクリアしていれば筆記試験が免除され、面接試験のみで考査されます。筆記試験が免除されない場合や冬入試ではTOEICまたはTOEFLの成績証明書の提出が必須ですので、大学院に進学したい場合は普段から英語を勉強し、TOEICまたはTOEFLでできるだけ高いスコアを獲得しておくことをお勧めします。

  • 「大学院入試-夏入試:筆記試験免除者」(7月)
  • 「大学院入試-夏入試:筆記試験対象者」(8月)
  • 「夏期休業」:お盆や帰省を除き、毎日実験します。
  • 「大学院入試-冬入試」(12月):夏入試が不合格のときや、就職を止めて進学する場合受験します。
  • 「卒業論文発表会」(2月):卒業論文をまとめ、教職員コモン(通称 六角堂)にて賑やかにポスター発表すると共に、講座内で口頭発表します。所定の単位を取得すると、「学士(工学)」の学位が授与されます。

研究室での1日

私の一日は10分の音楽から始まる。アパートから研究室へ向かう道すがら、好きな曲を聴きつつ今日の予定を頭の中で組み立てるのだ。9時に研究室に着き、早速反応を仕込んだ。2時間弱の待ち時間中に、反応原料のNMRスペクトルの帰属とセミナーの演習問題に取り組む。時間が来たので生成物を取ってNMRで調べたところ、目的物質のシグナルが見えた。やったぜ!上手く進んでいなかっただけに、喜びもひとしおだ。実験ノートに結果と次の実験計画を記入し、U先生に見てもらったところで昼休みに入った。友人と談笑しながら取る昼食は、かけがえのない癒しの時間だ。休み時間が終わり、実験を再開する。5時からのセミナーでは、研究の進捗報告と演習問題の答え合わせをした。セミナーが終わると6時だ。腹が減っては戦ができぬ、ということで、給湯室で晩御飯を作って食べた。その後も実験を続けながら、合間に大学院入試に向けた試験勉強に勤んだ。帰宅し、落ち着いた頃には、12時を回っていた。「充実した一日だったな。ようし、このペースでやっていくぞ...。」布団の中で一日を振り返りながら、眠りについた。

(T. H.君、京都府出身)

修士課程(博士前期課程)

修業年限は2年です。講義科目は少なく、研究が中心の生活となります。後輩の面倒を見る機会も増えてきます。学術論文の輪読会、生物工学実験のTA(ティーチング・アシスタント)のほか、学会で発表したり、学術論文を作成する機会もあり、忙しくも充実した毎日となるでしょう。

修士課程を終えて就職する場合、学部卒と比べ、より専門性の高い職種に採用され易くなります。

博士課程への進学希望者は、修士2年生時に「夏入試」(8月)または「冬入試」(1月)を受験します。選抜方法は面接です。

  • 「修士論文審査発表会」(修士2年生の2月):これまでの研究を修士論文にまとめ、口頭発表します。審査を経て修了が認められた人は、「修士(工学)」の学位を授与されます。

日本生物工学会参加記

学会発表は研究活動の一環であり、大学院生も研究者の見習いとして学会で最新の研究成果を発表することが望まれます。学会が開催される数ヶ月前の発表申込時には、タイトルと概要を決め、主催者に伝えねばなりませんので、その遥か前から研究成果をまとめておくなど、準備が必要です。発表の形式は口頭発表かポスター発表になりますが、いずれにおいても聴講者に自分の研究内容を分かりやすく伝え、質問に対し的確に答える必要があります。資料を作成して発表練習を繰り返す一方で、どのような質問が来るかを予想し、手を打たねばなりません。もし手持ちの資料で説明することが難しい場合は、補足資料も用意しておきます。
私は昨年、日本生物工学会にて、「メタゲノムからのアルコール脱水素酵素遺伝子の探索とバルキーケトン不斉還元反応への応用」というテーマで初めてポスター発表を行いました。多くの研究者が私のポスターを訪問してくれましたが、どなたも広くて深い知識を持つことに圧倒されました。頂いた質問とそれを契機に膨らむ討論は知的刺激に満ちており、勉強になるのみならず、大変エキサイティングで、楽しく過ごせました。討論で得た情報を研究に生かし、新たな成果を挙げて次回も出席したいです。

(A. A.君、京都府出身、修士課程在籍)

博士課程(博士後期課程)

修業年限は3年です。講義はなく、自らの専門性をさらに高めるべく研究に勤しむ日々を送ります。自立した研究者になることを目指して、国内外での学会で発表することは勿論、何報かの学術論文を発表することが求められます。学術論文を発表していれば、日本学術振興会特別研究員に応募し、採用されれば研究費と研究奨励金(給与)を得ることも出来ます。十分な研究成果が得られた後に博士論文を作成し、予備審査、本審査(公聴会)を経て審査に合格した人は「博士(工学)」の学位が授与されます。

学位取得後の進路は、企業・官公庁の研究所、大学の教員、国内外でのポストドクター研究員などの研究職が主となります。

投稿論文執筆記

日本酒に含まれるDNAの解析を通じて、製造時に混入する細菌種の同定と味の個性への影響を研究している。ある程度成果がまとまったのを機に、指導教員のN先生から学術論文の執筆を勧められた。投稿先は国際誌であり、当然英語で書かねばならない。まず論旨を明確にするために日本語で下書き後、それを英語に訳して行った。N先生のサポートを受けながら3か月かけて論文を完成させ、投稿した。投稿論文はまず2-3人の専門家に読まれて掲載上問題がないか審査される。結果は、残念ながら不受理だった。データをより詳しく解析し直し、別の雑誌に投稿したところ、今度は掲載について前向きな返事が届いた。指摘された問題点を修正して再投稿すると、待望の受理の返事が!!執筆中はまさに五里霧中で、N先生には大変お世話になった。「受理メール」が届いた時は余り実感が湧かなかったが、雑誌上で実物を目にした時、大きな達成感に満たされた。

(M. T.さん、富山県出身、博士課程在籍)

その他

科目履修と研究を組み合わせた1年間の「論文準修士コース」があります。本コースを経て、大学院の課程に入学することも出来ます。また、企業等に在職しながら大学院に通う「社会人ドクター」や、海外の学生が本学に入学する「外国人留学生」枠もあります。さらに「研究生」や「研修員」として、本学で研究指導を受けることも出来ます。

Life in Japan

Hello ! I am a Ph. D. student at the Biotechnology Research Center and the Department of Biotechnology. When I received a letter of acceptance from MEXT four years ago, I was so excited but became nervous, because I have never been abroad at that time. However, once started a new life in Toyama, I was soon attracted by “real Japan”, where a modern convenient city harmonizes well with the idyllic landscape and traditional architectures.
My research theme is to discover new biocatalysts (=enzymes) from plant and animal, which are useful in the production of fine chemicals including drug intermediates. I am highly motivated with this exciting theme and working hard every day to obtain new findings. The facility’s instrumentation is outstanding, to say nothing of the faculty members, who have deep expertise and experience in many fields in biotechnology. My supervisor is very kind and often gives me an opportunity to present my research at both domestic and international meetings. Thanks to this wonderful environment, my experimental skills and English are making a tremendous improvement.
I am also learning a lot from my Japanese lab mates, who are diligent and careful. We often go lunch and dinner together and have enjoyable times. After I get a Ph.D. degree, I would like to contribute to my home country as a researcher and share my experience with future students.

(A. N, from Thailand, Ph.D. candidate)

日本での暮らし

皆さん、こんにちは。私は博士号の取得を目指して生物工学専攻で学んでいます。4年前に文部科学省から留学受入の通知を頂いた時、日本行きを楽しみに思う一方で、不安もありました。何故ならそれまで一度も国を離れたことが無かったからです。しかしいざ富山に来てみると、現代的な都市機能が長閑な田園風景や伝統的建築物と絶妙に調和しており、直ぐに日本での暮らしが気に入りました。

私の研究テーマは、薬などの精密化学製品の原料となる物質の製造に役立つ酵素を動植物から探すことです。大変面白いテーマなので、いい成果を出すべく一生懸命実験をしています。本学の研究設備は大変充実しており、また様々なバイオテクノロジーの分野から高い専門性と経験を持つ教員が集まっているので、申し分ありません。私の指導教員はとても優しく、国内外問わず頻繁に学会発表させてくれます。このように素晴らしい環境に恵まれたお蔭で、実験技能も英語も格段に進歩しました。

日本の研究室仲間は注意深く熱心に実験するので、勉強になります。彼らとはよく昼食や夕食に出かけ、一緒に楽しい時間を過ごしています。将来学位を取ったら、祖国に戻って研究者となり、学生達に日本で学んだことを教えたいと思います。

(A. N.君、タイ出身、博士課程在籍)

 

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