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卒業生の進路

生物工学科は2006年の開設以来、358名の卒業生を送り出してきました。2018年3月現在、65%が就職し、35%が大学院へ進学しています。主な就職先は、医薬品、食品、化学、化粧品メーカーとその関連企業となっています。また、水質分析や産廃処理など環境科学系企業へ就職する人もおり、生物工学科で学んだ知識や技能が生かせる仕事に就いています。大学院の進学先は本学が主ですが、他学へ進学する学生もいます。 また生物工学専攻は1994年の開設以降、200名の修士課程修了生を輩出してきました。2018年3月現在、87%が就職し、13%が博士課程に進学しています。就職先は、学部卒業生と同様に、医薬品、食品、化学関連が多くなっています。

学士卒 進路内訳 修士卒 進路内訳

 

卒業生の進路の例

就職

(医薬)富士薬品、日医工、リードケミカル、キョーリンリメディオ、伸晃化学、辰巳化学、廣貫堂、救急薬品工業、新新薬品工業、日東メディック、テイカ製薬、陽進堂、ニッポンジーン、十全化学、金剛化学、協和ファーマケミカルなど
(食品)ゲンキー、寿がきや、北陸コカ・コーラプロダクツ、デイリーはやしや、井村屋、名古屋製酪、富士製麺所、バイホロンなど
(化学)日亜化学工業 、セーレン、ワイエムシイ、天野エンザイム、北星ゴム工業、ダイヤテックス、第一編物など
(化粧品)香栄興業、純ケミファ、クオレ、岩瀬コスファなど
(環境)北陸環境科学研究所、静環検査センター、富山県環境整備、アイザック、矢崎総業など
(その他)富山県警、石川県警、名古屋市消防局、氷見商工会議所、JAおおぞら、北陸銀行、平安閣、サイバーエージェント、理化研など

進学

富山県立大学大学院、東京大学大学院、京都大学大学院、大阪大学大学院、名古屋大学大学院、東京工業大学大学院、岐阜大学大学院など

 

卒業生のメッセージ

生物工学科・生物工学専攻では研究室への配属が他の大学に比べて早いため、時間をかけてたくさん実験を行うことができます。私の場合は研究テーマが植物の酵素に関するものだったので、タンパク質や酵素に関する専門知識や技術を身に着けることができました。また、教授との距離が近いのでコツなどを直接指導して貰えたり、議論を重ねることで論理的思考力やコミュニケーション能力が向上しました。現在、抗原・抗体反応を利用した診断薬の開発業務に携わっていますが、在学中学んだことが今の仕事に生かされていることを大いに実感します。

(K. A. 様、2017年 研究試薬・診断薬メーカー 就職、修士卒)
食品メーカーの開発部に所属しています。商品に添加する加工デンプンや香料など、食品添加物の特性は、有機化学を学んで得た知識を基に構造から理解できるので、原料メーカーとの商談がスムーズに進められています。また、先生方のご指導を仰ぎつつ、研究を進める中で培った論理的思考法やパソコンを使った資料作成・発表の経験は、商品開発の仕事にも大いに役立っています。もっとも、大学で学んだことだけで業務が出来るはずもなく、今も勉強の日々を過ごしています。

(M. K. 様、2014年 食品メーカー 就職、学士卒)
固形剤開発グループという部署にて錠剤や顆粒剤等の製剤設計、小規模での製造検討、実生産へのスケールアップ検討に従事しています。在学中に学んだ知識は本業務に直接関わりないものの、研究を通じて自分自身で考え、問題解決のために色々検討した経験は大いに役立っています。ところで昨年、大学時代にマウスを扱っていた実績を買われ、ある医薬品のラットへの効果を検証するプロジェクトに加わるよう、他部署から要請されました。思いがけず大学・大学院での学びを生かせる場を得たことを喜びつつも、身の引き締まる思いで日々過ごしています。

(S. Y. 様、2013年 製薬企業 就職、修士卒)
化粧品の原料を取り扱う専門商社の研究開発部員として働いています。在学中はほぼマンツーマンで、実験などの技術的なことは言うに及ばず、論文の読み方や資料の探し方などの問題解決方法まで、懇切丁寧に指導して頂きました。化粧品業界は特殊な業界ですので、大学で学んだことをそのまま活かすことは難しいですが、卒業論文完成までの一連の作業を「主体的」にやらせてもらえたという経験が、今の業務に一番活かされていると思います。というのは自分で考えて手を動かすことで言葉に説得力が生まれ、商談相手に強く印象づけられますし、要望にも応えられるからです。

(E. G. 様、2011年 化粧品原料商社 就職、学士卒)

 

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